

こんにちは、つきみです!
今回の内容はわたしの個人的な経験談になります。
20代で体外受精を2回経験して流産1回、そしてついに妊娠に至りました。そんなわたしが不妊治療を経て妊娠したいまの気持ちを率直にお伝えしたいと思い、記事を書きました。
不妊治療を始めたばかりの方・体外受精中の方・同じように不妊治療を経験され妊娠された方に読んでいただけると嬉しいです。
妊娠は奇跡!人生は計画通りになんていかない

わたしは計画的な人間なので、何歳で結婚して何歳で子どもを産むか綿密に考えていました。
25歳で結婚をしたわたしは、26歳のときにはもうPMSで服用していたピルをやめて妊活に取り組んでいました。その頃、周りは少し早めの出産ラッシュ。妊娠はしたいときにできるもの、だと思っていたのです。
まさか自分が不妊だなんて思いもよりませんでした。
自分が不妊治療を始めるまでは妊娠がどれだけ奇跡的なものか全くわかっていなかったのです。
人生で仕事の次に2度目くらいの大きな挫折を味わいました。「人生は描いたようにはならない」という現実の厳しさを思い知りました。
未来に対して期待を抱くよりも今をどう生きるか・何をするかを考えるようになりました。
共感されない、自分だけが辛いと感じる日々の先にあるもの

いまや4人に1人が不妊症と言われるこの時代ですが、身近に不妊治療をしている人なんて1人もいませんでした。
誰に話しても共感なんてされません。
「どうして自分だけ・・・」と孤独を感じていました。夫婦関係は良好でしたが、それでもやはり自分ばかりが治療の負担が大きくなるにつれて喧嘩をしてしまうことも。
「不妊治療は夫婦2人でやるものなのになんでわたしばかり辛い思いをしないといけないの?」と嘆いてばかりでした。
ネガティブな感情ばかりが募っていましたが、Xを始めてみるとそこにはたくさんの仲間がいました。年齢も治療歴も様々ですが、顔を知らなくても応援してくれる人たちがそこにはいました。
どこかで誰かも同じ思いをして生きているんだ。
「大多数の人に理解されなくても本当に理解してほしい人に分かってもらえればいいんだ」と勇気が湧いてきました。

ストレスになるものを全て手放す

不妊治療を始めたばかりの頃は正社員で仕事をしていましたが、仕事でのストレスもひどく最初はストレスが不妊の原因なのでは?と思うくらい職場環境が悪く毎日疲れ切っていました。
ストレスが不妊の原因なら、仕事を辞めたらすぐに授かれるのでは?と本気で思ったわたしはストレスとなるものを全て手放そうと思い切って仕事を辞めてみたのです。
明らかにストレスは減ってイライラすることもなくなりました。
それでもすぐに妊娠することはありませんでした。
しかし、ストレスになるものを全て手放したことにより自分のことを優先した生き方ができるようになったと実感しました。

不妊治療と本気で向き合うということ

正社員で働きながらの不妊治療はステップアップするにも仕事のスケジュール上難しかったり、仕事の兼ね合いをみながら治療を進める必要がありました。
ですが退職をして、不妊治療中心の生活にシフトしてからは不妊治療と本気で向き合う気持ちになれました。スケジュールも余裕があるのでステップアップを順調に進めていくことができ、生理が来てしまってもPMSの症状はひどくならず穏やかに毎日を送ることができました。
1つのことに集中する環境を作り出すことで逃げたりせず、ちゃんと向き合うことができることがわかりました。
心から喜び・悲しくなる理由

今までの人生の中で経験したことのないくらいの喜びと悲しみを不妊治療中に味わいました。
それは初めての体外受精で移植1回目の時に妊娠陽性になったときと、その後2週間も経たずに流産したときのことです。
妊娠陽性の判定が出たときは、嬉しくて涙が止まりませんでした。本当に心の底から喜ぶという感情を味わったのです。
そして流産をしたときは心の底から悲しみました。魂が抜けてしまうとはこのことなのか、と思うくらいに動くこともままならない状況でした。
自分の心がこんなにも動くくらい、今まで努力をしてきたんだと自分のことがよく分かりました。

力を抜いて生きることの大切さ

もともと完璧主義な性格のわたしは思い通りにいかない不妊治療、そして流産を経験してからは完璧になんてなれないんだということを身をもって実感しました。
流産をしてすぐは不妊治療を諦めることを考えたりもしました。子どものことはまた2年後くらいに考えても遅くはないかも、また正社員で働くのもありだな・・・と本気で考えるようになり新しい仕事を見つけるまでの間に暇つぶし程度でもう一度体外受精をしてみようと思いました。
それくらいに力を抜いて挑んだ体外受精2回目の移植で妊娠に至り、いまも妊娠を継続することができました。
今まで力が入りすぎていたから結果的に自分自身を追い込んでいたのかもしれない、と思いました。
過度な期待や不安を抱かないためにも力を抜いて生きることが大切だと感じました。

辛い経験をした分だけ強く大切に思う気持ち

不妊治療を経て妊娠したいま、やはり不妊治療をせず授かった人とは我が子に対して違う感情があると思っています。
未だに自分が妊婦になれたことを奇跡的で信じられない気持ちになるときもあります。
お腹の子は何が何でも守り抜くという強い気持ちがありますし、どんなことがあっても耐え抜く自信や覚悟があります。
仕事はいずれまた正社員で働きたいとは思うけれど、1歳で保育園に預けるようなことはできるだけしたくありません。それだけ我が子との時間を大切にしたいという気持ちが誰よりも強いのです。
きっと不妊治療で生まれてきた子は心から愛されて幸せに育つはずです。妊娠に至るまでは本当につらく長く感じた日々でしたが、不妊治療を経験した人の方が出産をしてからは末永く幸せになれると思っています。
不妊治療を経験してよかった、とまでは言えませんが経験しないと分からなこかったこと、人として成長できなかったことがあると思います。立派な親になるための試練だったのかもしれません。
不妊治療が教えてくれたことを忘れずに出産や子育てをがんばりたいと心から思います。
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